複雑なシルクロードはある時は、スパイスの道であり、羊の道だったのだろう
紀元前より中国の西安からローマ帝国を結んだ絹の道「シルクロード」は大別すると、
「オアシスロード」と「草原の道/ステップロード」に分かれます。
「オアシスロード」は、西安から中央アジアを越えアラブの砂漠地帯を抜けてイスタンブールに到達してローマまでの道です。北緯40度付近で東西を横断する道はほとんど砂漠で、そのなかの点在するオアシスを道路で結んでいったことから「オアシス路」とよばれています。通常のシルクロードはこのオアシス路です。
(長安→チャルクリク→バルフ→タブリズ→コンスタンチノープル→ローマ)
「ステップロード」は、ウルグイ、モンゴルなどの騎馬民族に代表されるようにオアシス大陸北部、中国から西アジアの山岳地帯を経てドナウ川下流からローマまでの道です。北緯50度付近を横断する道は、「草原=ステップ」からステップロード、ステップ路と呼ばれています。
(長安→北京→カラコルム→ジュンガリア→カザフスタン→アストラハン→バルト海→ブタペスト→ローマ)
※第3の道である、海路もあるそうです。
(長安→杭州→広州→タームラリプティ→バリュガザ→バスラ→フスタート→アレクサンドリア→ローマ)
※カッコ内の道順は長澤和俊氏 シルクロード参照
シルクロードはある意味で様々な香辛料の道として有名ですが羊はシルクロードと非常に密接な関係があります。大陸の広大な土地を羊の遊牧をしながら様々なものを伝え合ったのです。
また宗教上の理由から、牛肉、豚肉などは口にせず羊肉が広まりました。さまざまな環境にも適用する飼育のしやすさと栄養価の高い羊肉もその要因かもしれません。
モンゴルの人々はこんなことを言います。
「羊を食べなきゃ、力がでない!!」
古代からチンギスハーンで有名な優秀な騎馬民族であり長時間の乗馬をものともしない強靱な体力は羊肉(ラム肉)がもっているカルニチン効果をはじめ鉄分、ビタミンB群、ビタミンEなど豊富な栄養素によるものが大だと言えると思ってしまいます。
モンゴルの人々は羊を解体するのは瞬時!と言うコトバがあてはまってしまうほど、一連の作業がながれるようです。羊に苦痛を与えさせずに1滴の血まで無駄にせず丁寧に解体するそうです。血は羊腸に詰めて代表的な料理になります。まさに捨てるところがない!とはこのことです。
羊のたぐいまれな強靱な体でモンゴルの厳しい自然環境に適応してともに暮らしてきた最低限の礼なのかもしれません。
草木が生えないある地方では草木は羊のものと言って、その地方の人々は決して草木を食することはないそうです。そして「羊の恵み」としての乳、肉などを分けてもらうのです。共存共栄なのかもしれません。
羊の料理でシシカバブはあまりにも有名です。シシは羊肉、カバブは焼くという意味です。
シシカバブをトルコではドネル・ケバール、イランではチェロ・ケバブ、イスラエルではシシリクといっています。
これらのことから、羊を焼く料理は非常の広く分布していることがわかります。また、それらがその地方の代表的料理になっているのがすごいことです。
中央アジアのウルグイ地区はヨーグルトをよく食べ、そしてシシカバブが有名ですが、驚くことに高血圧、高脂肪症などの症状が少ないそうです。
**********************************************************************
衛生状態が良ければ、日本以上の長寿地域になり平均寿命は世界一になるのではないか
と言われています。※ついにつきとめた究極の長寿食より・・・・
**********************************************************************
これらのように太古からの食文化のなかでもまれ、今も尚盛んに世界各国で食されているラム肉(羊肉)は美味しいのはもちろんのこと、さまざまな他の食肉にない素晴らしい効果を備えています。
○高い融点の脂は体内に取り込まれやすくヘルシーです。
○体内の脂肪を強制的に燃やすミトコンドリアが食物中一番多く含まれます。
○体内に摂取しやすい形の豊富な鉄分、良質なアミノ酸類、ビタミンB群、Eなど含んでいます。
体内のエネルギー発電所でもあるミトコンドリアに強制的かつ、活発に脂肪を送り込んでくれるカルニチンが豊富ですから、スポーツ選手、長時間体を動かす人などにとっては不可欠です。
また年配の方は体内でミトコンドリアを作ることができませんから、ラム肉(羊肉)などでカルニチンを摂取することが必要になってきます。
話しは脱線してしまいましたが・・・・・・・
かつて日本をマルコポーロが黄金の国ジパングと呼びヨーロッパ諸国を驚嘆させた経緯がありますが、羊肉を食らう食文化が北海道で芽生え、ジンギスカンという最高の羊料理でまた世界を驚嘆させたらなぁ!と思ってしまうのは、私だけでしょうか・・・・。
モンゴルのチンギスハーンと義経のジンギスカン伝説との因果関係、独特の鉄兜なべで食す「ジンギスカン」は、まさに神秘的な雰囲気を感じて力がみなぎってくるのは私だけでしょうか?日本が誇る「ジンギスカン料理」は美味しさも奥がふか〜い料理なのかもしれません。